2013年3月21日木曜日

2012年度確定申告

2012 年分の確定申告。

2013 年の 1月 1日から自分は "resident alian for tax purposes" らしい。しかし 2012 年はまだ Nonresident。職員管理のページ(UCSC Glacierという)から Tax Summary Report がダウンロードでき、そこに書いてある。

Nonresident(1040NR)は、TurboTax も TaxACT もサポートしていない。それで間違った計算をするので困るときがある。自分で手動で Filing Status を変更しなければいけなかったりする。

去年は、NRTaxReturn + TurboTax の組み合わせでやった。
去年は TurboTax での連邦税の計算は無料だったが、今年は$40くらいかかるように値上げしたようだ。TaxACT はまだ無料みたい。

結論から行くと、今年申請分(2012 年の分)は、NRTaxReturn と CalFile(ftb.ca.gov)の組み合わせで行けば、最短で1時間、じっくり review しても2時間でできたかも知れない。費用は NRTaxReturn の $19.95 のみ。
去年ファイルした分があるので、CalFile Deluxe を使ったことになるのだろう(笑)。

Federal Tax(連邦税)

子どもが生まれて扶養家族を申告したいので、今年も 1040NR にする(EZではなく、という意味)。去年の州税の還付も今年の収入になるらしく、1099-G というのが来ることがあるらしいのだが、来ていないが申請した(instructions を読んでいると来なくても申請して良いと書いてあったため)。

NRTaxReturn のページでナビゲーションに沿ってサクサク記入していく。Glacier からの Tax Summary Report があると、入国日とか記載してあってやりやすい。W2 を用意しておかなければいけない。ナビゲーションを最後まで行くと、買いますか?となる。買うとPDFがダウンロードできる。$19.95-。情報は保存できて後で変更して再プリントできる。PayPal  で払う。

NRTaxReturn は今年の10月まで(もしくは、半年間ということか?)、情報を保存してくれていて、追加料金ナシで何度でも PDF をダウンロードできる。自分の場合は、去年と今年の分で複数(間違えて)アカウントを作ってしまったので、別アカウントで入って一旦焦ったことがあったが、正しいアカウントにはちゃんと保存されている。情報保存の半年間という制限は、プレミアムアカウントを契約すれば取り払われ、情報がずっと残るようだ。

そういうわけで、一度気楽に NRTaxReturn で作成してみて、後で気になる点を改良していけばいいと思う。気になる点は、その部分だけ IRS の instruction(手引き)を読めば良い。各フォームごとにきちんとした手引きがある。
NRTaxReturn の欠点は、出力する PDF が自分で改変できないことか。もし後から不備が見つかって訂正しようとしても、PDF いじれない(自分で Form を編集しない限りは)。NRTaxReturn にログインし直し、どの項目をいじれば目的の項目が埋められるのかを想像しなければいけない。出力される PDF は中途半端にフォームフィールドが埋められているのだが、そこに記入しても、合計部分が変更できなかったりして、結局一からやり直し感が強い。

Filing Status

去年は(確か大学が提供するCA州税申告のワークショップでアドバイザーが「結婚していても奥さんがSSNとかITIN持っていなければ(つまりjoint filing でなければ)シングルにしてください」と言っていたので)Filing Status を 3.  Other single nonresidnet alian にしていたのだが、今見たら連邦税は 5.  Other married nonresident alien のほうが正しそう。SSN/ITINが記入できない問題は "NRA" と記入してくれ、と手引きの Filing Status の Line 3 or line 4: married resident に書いてある。Line 5: married nonresident alien の説明がない。。。しかし、1040NR の instructions を読むと、single にしていいとは書いてない。というわけで married nonresident。

Exemptions for a spouse or a dependent(扶養家族控除)

instruction を読むと、アメリカ国民、カナダ、メキシコ、韓国の居住者、インドの学生しか控除できない、と書いてある。しかし、Child Tax Credit の説明書(Schedule 8812のinstructions)などを見ると、誰々しか申請できないとか書いていないし、Child Tax Credit を申請する場合には 1040NR の dependents(Line 48 や 63)に書け、と書いてある。そもそも、アメリカ国民を育てている俺には控除しようというのがこの制度の心であるはずだ!笑。そういうわけで、ここは申請してみよう。通るかも知れないし。UCSC の過去の連邦税の説明の資料のようなものがオンラインで見つかり、それにも「大抵の nonresident は扶養家族を申請できない」と書いてあったので、ダメかも知れない。

ちなみに、NRTaxReturn のナビゲーションを素直に答えていっても、扶養家族控除が入った。1040NR の instructions の中に Child Tax Credit Worksheet というのが入ってるのだが、これを自分で計算しても、NRTaxReturn の計算した値と同じになった。この Worksheet に「子どもが SSN でなく ITIN を持っている場合は Schedule 8812 を添付しなければならない」と書いてあるので、子が SSN を持っている自分の場合は Schedule 8812 は関係ないようだ。(Schedule 8812 を自分で計算していても、途中で Child Tax Credit は申請できない、となった。その計算は、1040NR の扶養家族の申請を計算に入れたものだったので、扶養家族申請しなければまた違う結果かも知れない。)

州税還付金

NRTaxReturn で、届いていない 1099-G が届いたことにして、昨年分の州税の還付金を収入に数えた。W-2 みたいな表を記入させられるが、Payer は昨年分の振込元の名前 FRANCHISE TAX BD などと適当に記入し、federal tax withheld と state tax withheld は 0 と記入し、還付金の金額だけを記入する感じ。そうすると NRTaxReturn が出す PDF の Line 11 Taxable refunds, credits, or offsets of state and local income taxes が埋められる。

Federal Tax 概要

去年ファイリングステータス間違ったかも知れない。州税は joint でなければ結婚していても single -> 州税と連邦税のステータスは基本的に同じ -> じゃあ連邦税も single か、と混乱したようだ。多分税額・還付金は去年については変わらないだろう。今年も、single と married でやってみて比べたが、扶養家族控除の多寡以外は変わらなかったようだ。去年は扶養家族(子ども)居なかったので、アメリカの合理性から言って、俺が間違えたステータスを申請していても、金額が変わらなければ追求されないだろう。

ファイリングステータスを single にすると、バレないだろうし、バレなかったら7万ほど多く返ってくると思われた。なんか(また)いろいろ考えさせられたが、これをしたら結局脱税ってことになるような。結局 married にした。

State Tax(州税)

州税は、今年は TurboTax ではなく、州の税務署のホームページで無料で作成してみた。結論から行くと、すげー大変だった。忙しい人、時間が惜しい人は $40 ほど払って TurboTax が良いと思う。Filing Status を手でいじったりしないといけないが。

Filing Status

州税の Filing Status はすごく迷った。去年「パートナーが nonresident で SSN 貰えず仕事もしていない場合は、 single にしろ」と言われた記憶があるのだが、これが少々不確かなものだったこと、手引きを読んでもその条件 single にしろなど書いてないこと、などが原因だった。「1040NR を使っていると、single, married/RDP filing separately, widowed... の3択になる」などの記述はある。普通に考えたら married なので2番、と考え、married/RDP filing separately の場合は Short Form が使えず Long Form になるので、 Long Form で married/RDP filing separately で進めていた。(今思えば、誰も separately に file したりしないので、これもおかしい。)しかし、かなり進んだところで、ある記述を読んで思い直した。それは Instructions for Long Form 540NR で控除を列挙するか標準の控除額を利用するか決断するときのもの(Line 18に関するもの)で、「married or an RDP and filing separate ならば、あなたとあなたのパートナーはどちらも控除を列挙するか、どちらも標準の控除額を利用しなければいけない(つまり決断が一致していなければならない)」というものだった。filing separate ならばパートナーの SSN/ITIN もちゃんと書いてね、という要求を序盤に無視してここまでやってきた罪悪感も後押しして、かなり進めていたのだが、ここで filing status を single にしようと決めた。州税のほうのみで、連邦税のほうは変更しない(married のまま)。この filing status の変更は Schedule CA の中で2ヶ所標準控除額を決めるのに影響するが、幸い、single と married/RDP filing separately はどちらも同じ額で、軽く見直したが変更する必要は無さそうだった。

記入手順と大変さ

Long Form 540NR を埋めていくと、途中で Schedule CA を埋めてから戻ってきてね、となる。どちらも結構長いし複雑なので、かなり時間がかかった。上記のような解釈の思い直しなどもあったため、数回(10回弱程度)見なおしている。時には、1040NR(連邦税)にまで遡って変更したのも2〜3回あった。税計算ソフトを買う価値はあると思う。

医療控除

結局良く分からなかった。Schedule CA の instructions の Line 41 に medical expense は federal AGI の 7.5% を超えたものを控除項目にできる、とある。HSA distribution って何?

うちは出産から子どもの黄疸治療や俺の風邪の診断料などもろもろ合わせて $3200 くらいかかったようだ(UCSC のポスドク保険はかなり良いらしい)。これが 7.5% を超えなかった。

結局

Filing Status: single で、子どものみ扶養控除(嫁はナシ)、前年の州税還付を連邦税で入れたのの抜き直しの調整、基礎控除のみ、という状態で計算したところ、$1,500 近く追加で払わなければいけないということになった。(一応 TurboTax でも計算してみた。Filing Status: Head of household が使えれば $100 ほどの還付になったようだが、Nonresident はそれ使えないので、手動で single に直したら、同様に $1,500 近くの追加。)

連邦税で $1,500 ほど返ってきて、州税で $1,500 ほど追加になり、結局数十ドルの赤字になった。

(もし間違いがあって払いすぎだったら返ってくると信じて)Web Pay で速攻払ってしまおう。ftb.ca.gov にアカウントを作る必要があるようだ。

Web Pay (ftb.ca.gov)

前年の確定申告の CA AGI の額を聞かれた。正しい情報を入れることができないとアカウントを作れないかも知れない。アカウントが作れたら、メールで送られてくる確認リンクをクリックして、ログイン。追加で払う税の金額と、どこの銀行から引き落とすかの銀行のルーティング番号とアカウント番号を入れると、次のビジネスデイに引き落とし処理が走るようだ。簡単だった。

CalFile

CalFile でやり直した。。。PDF をプリントアウトして送付できる状態にして、電子申請できるか見たら、CalFile で計算も電子申請も全部やってくれる。。。Web Pay すらする必要は無かった(ので、上記 Web Pay はキャンセルした。キャンセルも簡単にすぐできた)。計算は $1 の丸め誤差ぽいものが出ていた以外は合っていた。銀行のルーティング番号とアカウント番号を入れなおして、e-File 完了となった。PDF がダウンロードできて保存できる。CA AGI の額が計算してあれば、1040NR も要らない。サイン(署名)も電子的にしたことになるようだ。連邦税より州税を先にファイルすることになった。

連邦税の申告

連邦税の電子申請もあるようだ:http://www.irs.gov/Filing。Nonresident 対応かどうか分からない。NRTaxReturns は e-File は未サポートのようだ(IRS のページには法律でサポートが義務付けられているうんぬんあるが、、、?)。

必要書類のリスト。印刷して書類して送付。
  • 1040NR
  • W-2
  • 8843 x 2(自分と嫁の分)